あなたとわたし 魔法と呪い
「…そうだなあ。
お前もクラブ頑張ってるよ。スポーツ科さし置いてレギュラーとってるし…
俺も認めてる。」
「…じゃあ!」
「お前…知らなかった?
志賀…夏の大会、2年連続県大会ベスト8
たしかこないだの大会は優勝してたはずだよ。」
はぁっ?優勝?
「どんなにお前がレギュラーとってても県大会ベスト16じゃなあー。
俺、自分で言ってて悲しくなるわ。
確かにお前等の成績って似たりよったりだけど、あとはクラブや学校貢献で決めていく。
幹斗はそこがかなり弱いよ。
一つ落としたほうが無難。」
たいした学力もない学校なんだ。
全国の高い学力を持った奴らと、一般やセンター試験で戦うのはかなり、厳しい。
なんのために成績キープしてきた。
なんのために理大コースにきた。
指定校枠をとらなきゃ意味がないんだ。
「わかりました。
一つ落とします。」