あなたとわたし 魔法と呪い
[恵子Side]
「志賀………一人…」
ええええっ?
みっみみみ幹斗くん?
なっなななななんで?
雨?雨降ってる?
はっ?筋トレ?
「……………んっああー一人だよ。
わりと一人多いよ。
だって卓球部だもん。」
「さっき…平岡の進路指導だったんだけど…
お前とM大被ってる
指定校枠…俺じゃ厳しいってさ。」
なんで…普通に話してくれてるの?
それを伝えにきたの?
「まだ………わかんないでしょ」
「平岡が言ってんだ。
俺には…無理なんだろ。
」
「そっか。
………悪いけど、譲る気ないよ。
受験なんて…さっさと終わらせたいし。」
それに9月から受験勉強なんてスタートが遅すぎる。
………インターハイにいくんだ。
「…俺も。
さっさと終わらせたい。だから第二希望に落としたよ。
ってか、このヘナチョコ高校から一般。
受かる気しない。」
「…確かに。そうだね。
受かる気はしない。」
………警笛がなる
………だめだと
………近づきすぎてはだめだと
………勘違いしてはだめだと。
………警笛がなる
ギュッ