あなたとわたし 魔法と呪い
[幹斗Side]
「…っつ
ウウッ!ワァーーン!」
泣き崩れた、志賀を
振り向かせ…
抱きしめた。
好きだった…
気付いたのは文化祭の自販機前。
ただ、『不細工だ』と、はっきり言う勇作や
『恵ちゃんに佐藤くんは勿体ない』と、言った林の言葉が
ずっと半年間…渦を巻いていた。
なんとなく平岡にハッパをかけ続けられていたが…それも無視していた。
季節が変わり、席が変わって、その度にどんどん離れていったけど、いつも後ろから、あいつだけを見てた。
文化祭が終わった後から、よくクラスで笑うようになった。
いつも皆とお揃いのシャーペンで勉強してた。
けど…