あなたとわたし 魔法と呪い
「…いや…別に。大丈夫だよ。
話してみると…いいやつだよ。
あいつ…」
ちょっとだけ…恵子の『株』をあげたくなった。
ちょっとでも勇作が恵子を知ろうとしてくれたら…
勇作に「付き合ってる」って言える気がした。
「あいつさ、文化祭もすげえ頑張ってたし、うちのクラス売上、利益も過去最高だったじゃん。
あれって全部あいつの…「じゃあさ。やっちゃえば…」
話しの途中で割って入ってきた勇作の言葉に…
すぐに反応できなかった。
「えっ…?」
「だからぁー
やっちゃえって。
幹斗…童貞だし。
さっさと捨てちゃえよ。
男のくせに…なに勿体振ってんの?
あいつ…んー…俺なら絶対無理だけど…
顔も…全然かわいくないし、中の下?下の上?くらいか
身体も…超寸胴だし…あっ乳はでかかったっけ、?
まっ幹斗…童貞だし…顔や身体があんなんでも十分イケルだろ。
絶対処女だし…めんどくさそうだけど…
適当に捨てちゃえば…
そのうち卒業だし…」