あなたとわたし 魔法と呪い
救急車がきて、平岡と保健の先生は恵子を連れていった。
『行きたい』と泣き叫んだ俺に、「着替えてからこい。 覚悟も…してこい。」
そう言った。
何の覚悟だ!ふざけんな!
言えない俺がいた。
着替えて、平岡の着替えを持って、教室に向かった。
女子一人に一人以上の男子か必ずついて、泣いてる女子を泣きそうな男子がなぐさめてた。
「林…
恵子の着替えある?」
「恵ちゃん…どうだった?」
泣き腫らした目で見られたけど、何も答えなかった。