あなたとわたし 魔法と呪い
「もしかしてすんごい心配かけたりしました?」
私…一人…浦島太郎状態…
「心配なんてもんじゃない。
俺と幹斗は気が狂いそうだった。
心臓マッサージなんて初めて実践で使ったよ。
俺パニクって教本見ながらしようかと思った。」
目にたくさん涙をためた先生をみて、本当に心配かけたって…思った。
「…先生。ゴメンね。
ありがと。」
そう言うとしゃがみ込んで泣き出した。
「…よかったっ…よかったっ」
「もう…つーくん。泣かないよ。恵ちゃん無事だったんだから」
那智さんもうれしそうに笑ってくれた。
「…幹斗くん…ちょっと近いよ。」
彼は…ずっと…離れてくれず…
ベッドの縁に座って、片手は腰からお腹に手を回し、
片手は私の手を握ってた。