あなたとわたし 魔法と呪い

「…幹斗…くん。
ゴメンね。大好きだよ。」

そう言うと、ギューッて抱きしめてくれた。

「…俺のせい。恵子が眠れなくなったの…全部俺のせいだから。

苦しかったろ?しんどかったろ?ゴメンな。」

私は覚えてないのに…

きっと幹斗くんのほうがずっとずっと苦しかったんだ。

ずっとずっとしんどかったんだ。


「眠ってた間のこと…聞きたい?」


「修正しない?恥ずかしいとかって…」

「しないよ。…多分」

「じゃあ聞く。
…………でも…」


「うん?」



< 217 / 454 >

この作品をシェア

pagetop