あなたとわたし 魔法と呪い
どんどん深くなっていく口づけに、恵子がもがく
そっと離れたら、ちょっと赤くなって、ちょっと怒ってた。
「もう…苦しいよ。
それで…貴子きてどうなったの?」
「…それで、今度は村越に殴られた。
『ふざけんな』って
『俺はお前の何なんだ』って
『俺の前で二度と軽々しく死ぬなんて、言うな』って
それがうれしかった。
俺にも…恵子に負けないくらいの友達がいたって。」
ニコニコ笑う恵子を見て、もう一回触れるだけの
キスをした。