あなたとわたし 魔法と呪い


次の日

夕方幹斗くんから電話があった。

「もしもし…」

「あっもしもし。
あのさー。やべえんだけど…」

「どうしたの…?」

「…いま…起きた。」
「いまって…もう4時だよ。
学校は…?」

「行ってない。で着信が先生で埋まってる。
留守電も山ほど入ってて…なんか超怒ってる。

一回学校行ってくる。
ちょっと遅れるけど…行くから。」

なんか…私達…寝過ぎ…先生に…心配かけ過ぎ…


明日会ったら、絶対イヤミ言われる。

今度那智さんに会ったら、絶対…怒られる。


早目に会いに行こう。

その日
幹斗くんは6時すぎにきて、「超おこられた。山ほど…筋トレさせられた。」と、びちょびちょのTシャツを着てやってきた。

ちょうど仕事から帰ってきたお母さんがせっせとシャワーをすすめ、せっせと弟の服を出し、お父さんにぶつぶつ言われながら、夕飯も食べてってくれた。
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