あなたとわたし 魔法と呪い
「幹斗ー」
校門で一人手を振ってる、恵子。
「あれ?林と遊ぶって言わなかった?」
「うん。でも泉ちゃんに荒木くんがひっついてきたから、気ぃきかせて、先に行かせた。
偉いでしょ。」
「偉くない。
ちゃんと全部言えよ。
林と荒木がひっついてたから、俺とひっつきたくなった。って」
「…うっ…ばれた。
ひっつきたくなったの。
最後の制服デートでしょ。」
そういう恵子にチュッと軽くキスして、
ゆっくり二人で歩いた。