あなたとわたし 魔法と呪い


一睡もしないで…


学校も行かないで…


でも…あまりに汚くて…掃除を始めた。




俺…掃除…始めてした気がする。



けど…それなりに片付いてた。




この洗濯物。いつ…畳んだ?




冷凍庫に入ってた惣菜。



まさか…母ちゃん?

俺…恵子には捨てられたけど、家族には…愛されてる?



「もしもし…」

とりあえず今さらだけど…礼でもいうかと…電話した。


「あんた…生きてる?
お母さん心配だわ。
一人暮らしなんて、何食べてんの?」


「冷凍庫の惣菜…母ちゃんだろ。
掃除と洗濯も…悪かったな。」



「何言ってんの?
行ってないわよ。
恵ちゃんに鍵渡したって言ってたし、鉢合わせしたら、可哀相でしょ。


ってか、まだ付き合ってるだけで、結婚するかもわかんないのに…

嫁みたいなことさせてんじゃないわよ。」

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