あなたとわたし 魔法と呪い
当たって砕け……たくはないな。
何度考えても…好きなんだ。
思うことは…ひとつだけ。何をしてても…恵子のことだけ。
「先生…これ…どう思う?」
「ん?志賀に?」
「…と思ってたんだけど…ペアなんだ。
一度、ペアリングが欲しいって言ってた気がして。
恥ずかしいからとかって突っぱねたんだけど。
俺、多分記念日も、誕生日も、全部無視ったから。」
「…サイアク。
記念日ならともかく、誕生日も…なんて。
初めて会った。そんな奴。」
そう言って先生は電話を始めた。
こんな時間に?どこへ?