あなたとわたし 魔法と呪い





「それってさぁー」
千李さんはラケットを持って腰をあげながら言った。


「えっ?」
私もそれに続くように、ケースからラケットをとり出し、立ち上がって、
サッカー部からは一番遠い台に向かった。















「…思いが溢れたのよ。


普通、作戦たてるでしょ?
いつ告白する、どこで、どんなふうにって」

オモイガアフレル?
ハテ?
よくわからない…





「プッ。
恋愛初心者のけーこには上出来ってこと。

頭じゃなく、心があの子を求めてるんだろうね。


恵子の心があの子の思いで満タンになったってこと。」
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