あなたとわたし 魔法と呪い


気付いてた。

あの振られた日、腐ってた料理を処分した。

見られなかったことが、不幸中の幸いだ。と思ってた。


勇作と遊ぶと言ったにも関わらず「会いたい」と
言った。


勇作に良い印象は持ってないと思ってた。
なのに…勇作がいても来た。

もう決めてた?その時点で別れるって…


「最後にお前言ったろ!!!!
『こいつが勝手に好きなだけで、俺は別に好きじゃない』って。それが決め手だと」


バクン…バクン…バクン

心臓が痛い。苦しい。
そう…あの日…違うな。

いろんな場面で言ってた。
俺じゃなくて…恵子が好きなんだ…と

俺は好きじゃない。付き合ってやってる。

サッカーやバイトや大学で。

誰にも紹介なんてしたことなかった。


俺は…恵子の何をみてた?

俺は…恵子を見下してた?
ちゃんと好きなつもりだったのに



なんで…皆に紹介できなかった?
かわいくない?スタイル悪い?


世界で1番かわいいと思ってる


でもあの日もちゃんとそう思ってた?



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