あなたとわたし 魔法と呪い


「私は普通に楽しいこともあったよ。

ちゃんと笑えてた。


でも一人では眠れないの。エッチ中に電話が鳴って、最後まですると出ていく幹斗の夢をみる


ごめん。絶対もうしない。
「……ごめん。」


「御飯は一人で食べた寂しさを思い出して、最後は腐ってた気がして、戻すの」

ごめん。これからは一緒に作ろう。俺いっぱい作れるようになったよ。



「……ごめん」


「泣けなくなった。
別れてから全く泣いてないの。」



「すげえ、泣いてるように見えるけど…それは?」




「なんでか分かんなかった。


でも今分かったよ。

私は幹斗がいないと泣けない。

涙がでない。


幹斗しか…好きになれない……」

やっと…

やっと…


やっと…掴まえた。
< 403 / 454 >

この作品をシェア

pagetop