あなたとわたし 魔法と呪い
久しぶりに朝まで眠れた。
フラッシュバックも起きなかった。
恵子に執着してたからじゃなくて…恵子が隣にいたから起きなかったんだと…今さらだけど気付いた。
ってかあいつどこいった。
起き上がって、こっそりキッチンに向かった。
「何してんの?」
後ろから抱きしめて…
耳元で呟いた。
「おはよう。
寝顔見たかった…
ってか起こしてよ。何作ってんの?」
「おはよう。
幹斗よく眠ってたから。
眠れないって言ってたし。
それに…焦んなくてもいいんだよ?」
そう言いながら振り返り、首に腕を回してきた。
…どこで覚えてきた……
「ん?」