生徒会長の秘密
生徒会室にはまだ誰もいなかった。
まだ、HRが終わっていないクラスもあるのだろう。

適当な椅子に腰掛け、待つことにした。

早苗は誰かとメールをしているようだ。


ガチャ・・・

「・・・しつれーします。」

3人ほどが一気に集まってきた。

これで全員そろった。
あまりみない顔も混じっていた。

「生徒会を始めます」

メンバーは5人。
生徒会長、私。
書記、早苗と松山裕太。
会計、笠倉麻妃ちゃん。同じクラスだ。

副会長は・・・
全員3年のはずなのに、名前がわからない。
見たことは、選挙に出てて初めて見たくらい。

裕太は中学からの友達だ。一見おちゃらけているが何気に賢くて頼れる。
麻妃ちゃんは今年初めて同じクラスになった子だ。
優しくて綺麗なお姉さんって感じ。

裕太と早苗、そしてこの副会長は違うクラスだが、知ってる人が多くいるのはとても心強い。


名札を見ると「結城 修」と書いてある。
黒い髪に長身で、よく知らないが一般的なイケメン?



その日の生徒会は自己紹介と計画で終わった。


生徒会のあとも私は一人、残って仕事をしていた。
意外と時間がかかって、帰るのが遅くなってしまった。


「はやくかえらなきゃっ」

急いで片づけをしながら、ふと前を向くと結城修が立っていた。











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