生徒会長の秘密
「どーしたの?」

初めて喋るのは緊張するなあ・・・

何秒かの無言のあと結城修は喋り出した。


「ねえ会長さん??」

挑戦的な笑みを浮かべ、勢いよく机に手をついた。

「このがっこ、生徒会内の恋愛禁止だよね?」

そう、なぜかこの鷲松学園高校の生徒会には暗黙の了解のような、決まりがある。

生徒会役員同士の恋愛が禁止されているのだ。

昔、生徒会長と副会長が付き合って仕事がうまくいかなかった、などいろいろ憶測は飛び交っているが、正しいところは分からないまま。


だけど・・・
そのことが何故今出てくるんだろ??

「そうだけど・・・」

私はお世辞にも背が高いと言えない。

誰が見ても背が高いといわれるであろう、結城の顔を見るため顔を上げた。


その瞬間


ちゅっ・・・


唇に柔らかい感触があった。

一瞬の出来事に全く反応ができなかった。

「え?」

思考が停止している。
なに?なにが起きた??


そんな中で結城は笑っていた。





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