片思いlovers
・・・ん?

ふと目を開けるとさっきよりだいぶ日が陰っているような・・・

ガタっと立ち上がると時計はもう6時半を回っていた。

そんなに遅い時間って訳じゃないけど夏を過ぎてから、日が陰るのはどんどん早くなっている。

・・・あ。
田原は??

6時には部活動は終わりの時間のはず。グランドを見ても今は自主練してる人くらいしかいなかった。
もちろん、あの女子の声もきこえない。


帰っちゃったかな・・・


教室を見回すとちょうど後ろの席に田原が寝ていた。


「ぅわっ!!??」

その声で田原は目を覚ました。

「・・・あ、わり。寝ちゃってた?」

話を聞くと、部活が終わって教室に来ると泣いている声が聞こえたので様子をうかがっていると、急に泣きやんだので入ったら、私が寝ていたようだった。

・・・恥ずっ


「いいよ・・・でもなんかあったの?」

ぎくっっっっ

こんなのいくら何でも田原になんかいえないじゃんかあ

「え。なんでもない・・・よ?」

こういってみたけど田原は許してくれない。
「嘘。ちゃんと言って。」

超真剣な目で見てくる。
・・・こういう時ばっかずるい。
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