ギャングエイジ
ディスタービア
最初のターゲットは誰だろうか。休み時間の間、Aは探偵にでもなったかのようにB6ノートに思い付く限りの名前を書いた。彼女がこんなことを考えるのも当然だ。美波は昼休みの放送を占拠して調査をすると言ったのだ。

『みなさん、楽しいお昼をぶち壊すことになるけどご静聴願います。みなさんもすでにお気づきだと思いますが私のまだ彼氏の峰内柊斗に関してです。バスケ部は遠征でいないのであなたたちから情報を集めようと思い、放送しています。下らない情報はいりません。犯人を知っている人、または犯人は名乗りでなさい。ここの生徒だってことは判ってるの。それとも犯人は挑発のつもりかしら。生徒手帳に書いてあったわ。犯人はイニシャルS。この学校にSは78人。うち地味な子は外して49人。ショートも除外で24人。覚悟してなさいよ。』
あんな放送があったのだ。イニシャルSはそわそわしている。S同士で集まってる所もある。これを機に女王に反乱を起こすのだろうか。柊斗君、あなたも帰ってくるのは危険よ。もはや女であなたの味方はいない。イニシャルSだって身を潜めるに決まってるんだから。
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