Real Love...?
すると翔くんが
重い口を開いた。
「春、さっきはありがとな。
俺のために我慢してくれて。」
「大丈夫だよ。
咲さんと翔くんのこと
応援したかったから
できなかっただけだよ。」
「春、俺……
さっきの言葉
嘘じゃないから。」
「えっ?」
「その、何て言うか…
俺、春のこと
本当に大事に思ってるから。」
「ありがとう。」
「えっ?」
「いつも翔くんに
守られてるから。
知らない人に
ナンパされたら
一番に助けてくれる。
私が泣いてるとき
いつも傍にいてくれる。
私の大事な人は
たぶん翔くんなんだと思う。」
「春………。
俺さっき春のこと好……。」
「わかってる。
本当は私のこと
好きじゃないってこと。
わかってるから大丈夫。」
私が笑いかけると
翔くんも微笑んだ。
「春、本当にありがと。」
そして私たちは店へと戻った。
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