Real Love...?
私は美玲に支えられて
屋上へと向かった。
屋上に着くと
私たちは腰を下ろした。
「春、大丈夫?」
「うん、ちょっと落ち着いた。」
「そっか♪」
美玲の笑顔を見ると
なんだかほっとした。
「ねぇ、美玲。
何で泣いたか聞かないの?」
「春が言いたくないこと
無理に聞きたくないよ。
春から話してくれるまで
私はずーっと待ってるよ♪」
「美玲……ありがとう。」
美玲の優しさに笑顔がこぼれた。
「春が笑顔だと
私も嬉しくなる♪」
「美玲……。
私ね、さっき夢を見たの。
翔くんと咲さんが
仲良く歩いていく夢。
待ってって叫びたくても
声が出なくて、
手を伸ばしても届かないの。
心の中で叫ぶ以外
何もできなかった。
寂しくて胸が痛くて
起きて美玲の顔を見たとき
なんかほっとして
そしたら涙止まらなくなった。」
「そぉだったんだ………。」
美玲はそのまま黙り込んだ。
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