Real Love...?





数分後、美玲が口を開いた。





「春は二人の姿見て、
寂しくて辛かったんでしょ?」




「うん。」




「それってやっぱり
翔のことが好きなんだよ!」




「好きじゃないよ!
たぶん、違う気がする。


ただ翔くんが
離れていくのが寂しかった。

それに、咲さんは翔くんを
また傷つけると思ったから。」




「春、それは、
好きってことなの!


大事な人に辛い想い
してほしくないとか、
離れていくのが寂しいなんて
好きじゃない訳ないよ!


翔とあの子の姿見て
胸が苦しくなったんでしょ?」




「うん。」




「それで、
起きて夢だってわかって
ほっとしたんでしょ?」




「うん。」




「もう、答え出てるじゃん♪」







美玲は私に微笑んだ。







* * * * * * * * * * * * * * *
< 113 / 226 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop