Real Love...?






すると和也さんの手は離れた。







「何で泣いてんだよ。」









無意識に流れる涙。






和也さんの顔が近づいた時
私の頭の中に翔くんが浮かんだ。






「和也、春、何してるんだ?」





そこには酔って眠っていた
翔くんが立っていた。









「春、泣いてんのか?

おい和也、
お前春に何かしたのか?」





「……んだよ。
何で翔なんだよ……。

俺は春ちゃんが好きだ。
だから春ちゃんに
キスしようとしたんだよ。
好きなやつに
キスするのがそんなに悪いか?」




バシッ









翔くんの拳が
和也さんの頬に当たった。










「無理矢理された春の気持ち
お前わかってんのか?


俺、お前のこと見損なったよ。
春に二度とこんなことするな。


今度やったら許さねぇからな。」









和也さんは何も言わず
俯いているだけだった。








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