Real Love...?
『着いた。』
翔くんのメールを見ると
私は急いで外へ出た。
「春、どうした?」
翔くんの顔を見ると
余計に涙が溢れてきた。
「翔くん……。」
私は何も言えず
泣いているだけだった。
翔くんの家に着くと
泣いている私の手を
部屋まで引いてくれた。
部屋に入ると翔くんは
泣いている私を何も言わず
優しく抱きしめてくれた。
「…翔くん。」
「泣けよ。
ずっと傍にいるから。」
「…ありがとう。」
そして私は
たくさんの涙を流した。
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涙が止まると
私は全てを話した。
「そぉだったのか。
俺はお袋だけだから
親父ってどんなもんか
よくわかんねぇけど、
春の親父さんは春のこと
本当に大切に思ってるんだな。」
「そぉなのかな。
でも心配してくれてたのは
ちゃんとわかってたの。
なのに私、お父さんに
あんなこと言っちゃって……。」
「何かいいな。
家族で喧嘩って
俺したことないから
なんかそういうの
ちょっと羨ましいよ。」
「そっかぁ…。
良いのか悪いのか
よくわからないけどね。」
「たまにはぶつかるのも
悪くないと思うけどな♪
じゃぁ話しに行くかっ!」
「……うん。」
「俺は家の前で
待ってるから安心しろよ♪」
「うん♪」
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