Real Love...?
考え込むと周りの音が耳に
入らないほどだった。
「…春?
おいっ聞いてんのかっ?」
急に翔くんの顔が
視界に入ったので
私は驚きを隠せなかった。
「え…?べっ…
別に何でもないよっ!」
「春って嘘つけないよな♪」
「嘘じゃないよ!
ちょっと考え事してただけ♪」
「何考えてたんだ?」
「えっ?それは……。」
「まぁだいたいわかるけどな♪」
「えっ!?」
「俺がこの先のこと
どう思ってるのか
考えてたんだろっ?」
「………。」
………………………………………
何でわかるんだろ。
私そんなに顔に出てるのかな?
………………………………………
「図星みたいだな♪
俺はずっと春と
一緒に居たいと思ってる。
将来どうなるかとか
全然わかんねぇけど
春と結婚して子供産んで
家族ってもんを感じてみたい。」
「翔くん……。」
「まぁ頼りないけど
俺の傍から離れんなよ!
俺、春のこと絶対幸せにする。
だからこの手離さないでくれ。」
そう言って手を握る
翔くんの横顔は
太陽のように眩しかった。
「……私も。
絶対離れないから。」
私も握り返すと
翔くんは顔を赤く染めて笑った。
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