Real Love...?
車が止まり車から
降りようとしたとき
翔くんが私の手を掴んだ。
「…翔くん?」
「悪ぃ。
なんか離れたくなくなった。」
「翔くん……。」
少し俯いた翔くん。
その頬に軽くキスをすると
翔くんに笑顔を向けた。
「翔くん、私
ずっと一緒にいるよ。」
赤く染まった翔くんの頬。
言った私まで頬が熱くなった。
「俺さ…あの時あいつに
春は俺のだって言ったんだ。」
「……嬉しい。
翔くん、ありがとう。」
「…ぉう。
俺、春とこの先のこと
真剣に考えたいって思ってる。」
「…私も。
翔くんが私とのこと
どう思ってるかなぁって
最近、ずっと考えてたの。
翔くんが考えてくれるなら
私は一生翔くんから離れない。」
「……春。
俺、春と家族になりたい。
本気でそう思ってるから。」
「……翔くん。」
優しいキスを交わすと
翔くんの車は帰って行った。
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