Real Love...?
私は先輩を強く押した。
「あの…すいません。
私………帰りますっ……」
私の唇に触れたものは
まぎれもなく先輩の唇だった。
部屋に戻ると、絵梨たちは
楽しそうに歌っていた。
「春…どーしたの…?」
「………。」
私は鞄を持つと
無言で部屋を出た。
* * * * * * * * * * * * * * *
「はぁ…」
………………………………………
意味わかんないよ。
先輩なんであんなこと…。
………………………………………
家に着くと、携帯が光っていた。
中を見ると、メールが2件と
着信が1件あった。
着信と1件のメールは
絵梨からだった。
『春、何かあった?
落ち着いたら返事ちょーだい。』
そして、もう1件は
先輩からのメールだった。
『いきなりゴメン。
楽しくなさそうな春ちゃん
俺見てられなかったんだ。』
………………………………………
こんなこと言って
本当は遊びのくせに。
………………………………………
私は布団に潜り込みながら
今日の出来事を考えていた。
そして気づかないうちに
寝てしまった。
* * * * * * * * * * * * * * *