Real Love...?







土曜日の朝。



母が笑顔で話しかけた。






「春の彼氏ってどんな人?

お母さんなんだか緊張する。」



「翔くんは優しくて
クールで大人な人かな♪

緊張しなくても大丈夫だよ!」






その時、珍しく
父がリビングへ降りてきた。






「お父さん、おはよ♪」



「あぁ、おはよう。」








よそよそしい父の態度に
母が耳元で囁いた。






「春の彼氏が来るって言ったら
お父さんびっくりしてたわよ♪」



「そぉなんだ♪」









ソファーに座る父。


私もその隣に腰をかけた。







「お父さん、今日
翔くんと会ってくれる?」


「えっ?…あぁ。」








すると後ろから声が聞こえた。



「お父さん緊張しすぎっ!」






気合いの入った化粧の姉が
ニヤニヤと笑っていた。






「お姉ちゃんこそ
気合い入り過ぎだよ!」



「男の子と会うのに
いつも通りじゃダメでしょ♪」



「翔くんは私の彼氏だから
手出さないでねお姉ちゃん!」



「わかってるって♪」








するとインターホンが鳴った。





ピンポーン








「あっ翔くんかな?」



「私が出てあげる♪」







足早に姉が玄関へと向かった。





「あ、ちょっとお姉ちゃん!」






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