Real Love...?





ガチャッ





「いらっしゃ〜い♪」







姉が勢い良くドアを開けると
驚く翔くんが立っていた。






「翔くん♪

ゴメンね、この人
私のお姉ちゃんなの。」




「えっ…あっ、
俺、春の彼氏の中嶋翔です。」




「この人が…春の……?」





姉の顔を覗き込むと
頬を赤く染めながら
翔くんを見つめていた。








「お姉ちゃん…?」






姉の目の前で手を振ると
我に返ったように言った。







「あっ…春の姉の秋です。」






いつになく大人しい姉。
私は笑って言った。





「お姉ちゃん緊張しすぎ!

あっ、翔くんあがって♪
お母さんとお父さん
今リビングにいるから。」


「お邪魔します。

お姉さん大丈夫か?」



「たぶん大丈夫…。

緊張してるだけだから
あんまり気にしないで♪」



「そっか。」







すると奥から
母が歩いてきた。





「こんにちは。

僕、春さんと
お付き合いさせて
いただいてる中嶋翔です。」



「こんにちは♪

今日はゆっくりしてってね。」



「ありがとうございます♪」






………………………………………

自分のこと
僕なんて言う翔くん
初めてだなぁ〜♪

………………………………………









「春、何笑ってんだよ!」





頬を赤く染める翔くん。

可愛くてとても愛おしく思えた。






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