Real Love...?






リビングに行くと
ソファーに座る
父の後ろ姿が目に入った。





「お父さん、翔くん来たよ!

お父さんに挨拶したいって♪」




「えっ、あぁ…。」







明らかに挙動不振な父。


翔くんは前に出ると
大きい声で言った。



「こんにちは!

休日にお邪魔して
すいません。

僕、春さんと
お付き合いしてる
中嶋翔です。

よろしくお願いします。」



「あ…春の父です。」









驚いた様子の父に
大人しかった姉が言った。









「お父さん、緊張しすぎ!」



「お姉ちゃんも
さっき緊張してたくせに!」



「だって春にこんな格好良い
彼氏がいるなんて
思ってなかったから!


翔くんだっけ?
お兄さんとかいたりするの?」



「お姉ちゃん!

お姉ちゃんまで
翔くんって呼ばないでよ!」



「そんなに怒るなよ♪

俺一人っ子で
兄弟はいないんです。」



「そっかぁ。

お兄さんがいたら
絶対格好良いのにね♪」



「お姉ちゃん、何
ばかなこと言ってるの!」


「春さっきから
私に怒ってるでしょ?」



「別に怒ってないよ。」



「大丈夫よ!

妹の彼氏とったりしないから♪」



「当たり前でしょ!
翔くんは絶対ダメだよ!」


「わかったわかった♪

それよりご飯食べよ!

朝食べてないから
お腹すいちゃったよ。」



「じゃぁ、お母さん
今から作るから待ってて♪」



「じゃぁ私も手伝う♪」



「あら、ありがとう春。」











そして私たちは
お昼の準備をし始めた。






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