Real Love...?
『日曜、楽しみにしてる。』
この絵文字のない
寂しいメールでも
私には嬉しくて
仕方がなかった。
「はーるっ♪
何かいい事でもあった?」
「えっ!?」
「いい事あったんだ〜♪」
「まぁ…あるんだけどね♪」
「私に惚気てるでしょ?」
「惚気てないよっ!」
「まぁしょうがないから
春の惚気聞いてあげるよっ♪」
「だから惚気てないって!」
「まぁまぁ♪
言ってみなさいっ!」
「…うん。
実はね…今度の日曜、
翔くんとデートなの♪」
「デートがそんなに嬉しいの?」
「ただのデートじゃないよ。
二人で出掛けたりするの
日曜日が初めてなんだっ♪」
「そぉなの!?
って言うか、それって…
うちらのせいだよね……?」
「違うよっ!
みんなでいるの楽しいしね♪」
「本当…?」
不安そうな美玲の顔。
私は笑顔で言った。
「うん!
美玲の可愛い寝顔
見るの幸せだもんっ♪」
「えっ!?
見てたのっ…?」
「あ〜んなに
気持ち良さそうに
寝てるんだもんっ!
誰でも見ちゃうよ♪」
「は〜る〜っ!」
冷やかした私の頬を
美玲が軽くつねった。
「美玲、痛いよぉ…。」
「春が冷やかすからでしょ!」
私たちは誰かにぶつかった。
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