Real Love...?





すると女の人の声が
近づいてくるのがわかった。







「ねぇ〜私と遊ぼぉよ〜♪」


「………。」






翔くんの声は聞こえなかった。












「春…?
そんな気持ち悪いのか?」





はっと前を向くと
翔くんの顔が間近にあった。



「大丈夫だよ!」












「何だ、彼女いたんだ…。」



女の人は翔くんの後ろで呟くと
逆方向へと歩いて行った。








「翔くん、あの人知り合い?」


「そんなわけねぇだろ!
逆ナンって知らねぇのか?」


「知ってるよ!

って…今、ナンパされてたの?」


「まぁ無視してたけどな。」






私の頭には何かわからない感情が
モヤモヤと浮かんでいた。











………………………………………

翔くん、格好良いから
ナンパなんて当たり前だよね。

………………………………………












この時初めて翔くんの
格好良さが不安へと繋がった。






* * * * * * * * * * * * * * *
< 168 / 226 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop