Real Love...?
「翔くん、私
こんなにお金ないよ。」
「大丈夫だって♪
俺からのプレゼント。」
「ダメだよ!」
「そういうとこ頑固だよな♪」
「頑固じゃないけど…
せっかくのペアリング
だから二人で買いたい。」
「大丈夫だから。
たまには頼れよなっ♪」
「うん…。ありがと。」
すると店員さんが
箱を二つ持ってきた。
「こちらですが、
サイズの確認をお願いします。」
翔くんは私の手に
指輪をそっとはめた。
「ぴったりだな♪」
「翔くんもつけてあげる♪」
私もそっと
翔くんの手に
指輪をはめた。
「これでいいです。
この二つ買います。」
「ありがとうございます。」
支払いを済ませると
指輪をしたまま店を出た。
そして私たちは車に乗ると
あの公園へと向かった。
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車を降りると
公園のベンチに座った。
「翔くん、ありがとう♪」
手を広げて翔くんに見せると
翔くんも手を広げた。
「あぁ。
女に指輪買ったの初めてだ。」
「そうなの?」
「うん。
春が初めてだよ。」
「やったぁ♪
翔くんありがとぉっ!」
私は翔くんに抱き着いた。
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