Real Love...?
事故×罪悪感
0時を過ぎると
翔くんが立ち上がった。
「そろそろ帰らないとな!」
「時間経つの早かったね。
翔くん、今日はありがとぉ。」
「おぅ。
指輪、絶対なくすなよ!」
「当たり前じゃん!
今日は本当に楽しかった。」
「俺も楽しかった。
遅いから家まで送るよ。」
「ありがとう。
たまには歩いて帰らない?」
「そうだな♪」
手を繋ぎながら
いろいろな話をした。
「春って運動音痴そうだな♪」
「私、運動できるよ!
走るの速いんだからっ♪」
「じゃぁ競争するか?」
「いいよ♪
負けないからねっ!」
「行くぞ。
よーいどん!」
私が勢いよく走ると
翔くんは平気な顔で
私の隣に並んだ。
私は意地をはって先に
曲がり角を曲がった時だった。
目の前にはオートバイが
こっちに向かって走っていた。
「春危ないっ!」
恐怖のあまり私は目をつぶった。
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