Real Love...?
ピーポーピーポー
救急車が到着すると看護師たちが
翔くんの様態を確認していた。
何かの数字を言う中で
ある言葉だけが耳に入った。
「心停止―…」
耳を疑った。
私は救急車に乗ると
翔くんの手を握り締めていた。
病院に着くと翔くんは
すぐに集中治療室へと運ばれた。
「申し訳ありませんが
ここでお待ちください。」
扉が閉まると
私は泣き崩れた。
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「たまには歩いて帰らない?」
「そうだな♪」
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「私負けないからねっ!」
「行くぞ。
よーいどん!」
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私はあの時何故
あんなことを言ったのだろう。
そう思うと罪悪感だけが
私の頭に募るだけだった。
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