Real Love...?
自分のせいで翔くんが
死んでしまうかもしれない。
何故あの時歩こうといったのか
何故あの時競争なんてしたのか
何故あの時周りを見なかったのか
何故あの時自分じゃなく
翔くんがバイクにひかれたのか…
考えれば考えるほど
罪悪感だけが胸を締め付けた。
私がバイクにひかれていれば
翔じゃなくて私だったら……
その思いで
心が張り裂けそうだった。
それなのに今
優しく包んでくれる美玲。
私より翔くんの方が苦しいのに
私が悪いのにどうして
美玲は優しくしてくれるの?
美玲の優しさに
甘えるしかできない私。
泣いているしかできない私。
「美玲……私…
生きてて…いいのかな?」
途切れ途切れに言った私を
美玲は力強く包んでくれた。
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