Real Love...?
美玲は私の頬を思いきりぶつと
私の体を強く抱きしめた。
「春…春は……
生きてる意味あるよ。
春がいなかったら
私どうしたらいいの…?
学校でどこにいればいいの?
私は春の隣以外に
居場所なんてない。
春と一緒に
いられないなんて嫌だよ…
翔だってそうだよ…
翔にとって春が
大事な存在だから
春のこと助けたんだよ?
それなのに
翔が目を覚ましたとき
春がいなかったら
翔はどうなっちゃうの?
何も知らない翔は
春を守れなかったって
自分自身を責めると思う。
そんなの翔が可哀相だよ。
春が生きてるだけで
私たちみんなが救われる。
春の笑顔も泣き顔も怒った顔も
翔にまた見てもらわなきゃ…。」
美玲は何故
こんなに優しいのだろう
私が困っているとき
傍にいて話を聞いてくれる。
私は美玲の相談に
上手い言葉が返せないのに
いつも美玲は私に
温かい言葉をたくさんくれる。
美玲、私はあなたが居たから
あなたがいつも支えてくれたから
今こうしてここに生きてるんだ。
私の目から休むことなく
大粒の涙が溢れだした。
「…美玲…ありがとう…。」
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