Real Love...?






私たちが泣いていると
扉が開いて医師たちが出てきた。





「先生、翔くんは…
翔くんは大丈夫なの…?」


「一命は取り留めました。

ですがまだ
意識が戻っていません。
回復すれば意識は戻ると
思いますが油断はできません。」



「そうですか…。
ありがとうございました。」



「明日から面会はできますから
今日はもうお休み下さい。」



「わかりました。」






私たちは病院を出て
それぞれの家に帰った。




* * * * * * * * * * * * * * *





ガチャ



「春、おかえり。
翔くんどうだった?」



「お姉ちゃん……
まだ意識戻ってないの。」



「そっか…。
今日はゆっくり休みなよ。」



「ありがとう…お休み。」





私は部屋に戻ると
ベッドへ倒れ込んだ。








コンコン




「春?入るわよ。」





入ってきたのは母だった。





「お母さん。
遅くなってゴメンね。」



「いいのよ。
春お腹空いてない?」



「今は食べる気しない」



「そっか。
春、命大事にしてよ…」








母の言った言葉。




母はなんとなく私の気持ちを
理解してくれているようだった。






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