Real Love...?
私たちが泣いていると
扉が開いて医師たちが出てきた。
「先生、翔くんは…
翔くんは大丈夫なの…?」
「一命は取り留めました。
ですがまだ
意識が戻っていません。
回復すれば意識は戻ると
思いますが油断はできません。」
「そうですか…。
ありがとうございました。」
「明日から面会はできますから
今日はもうお休み下さい。」
「わかりました。」
私たちは病院を出て
それぞれの家に帰った。
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ガチャ
「春、おかえり。
翔くんどうだった?」
「お姉ちゃん……
まだ意識戻ってないの。」
「そっか…。
今日はゆっくり休みなよ。」
「ありがとう…お休み。」
私は部屋に戻ると
ベッドへ倒れ込んだ。
コンコン
「春?入るわよ。」
入ってきたのは母だった。
「お母さん。
遅くなってゴメンね。」
「いいのよ。
春お腹空いてない?」
「今は食べる気しない」
「そっか。
春、命大事にしてよ…」
母の言った言葉。
母はなんとなく私の気持ちを
理解してくれているようだった。
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