Real Love...?






それから数日後、
私は毎日学校が終わると
美玲と病院へ通っていた。



いつもの様に病院へ向かうと
ある女の人が立っていた。




美玲はその女の人に
懐かしむように挨拶をした。




「こんにちは。おばさん。」


「あら、美玲ちゃん!それと…」


「この子は春です!
翔と付き合ってるんですよ。
春、この人が翔のお母さん。」



「こんにちは。」


「こんにちは。
春さん、毎日来てくれてるの?」


「はい。」


「そう。
ありがとうね。」


「……私のせいだから。」

「何かあったの?」


「お母さん、翔くんが事故に
遭ったのは私のせいなんです。」


「春さん…?」




翔くんのお母さんは
綺麗で強い人だった。




私が全てを話すと
驚いた様子で私に言った。




「そうだったの。
でもそんなの
春さんのせいじゃない。
翔もそれはわかってるはずよ。」


「でも…私……」


「春さん、翔がそんなに
器の小さい子に見える?」



お母さんのこの言葉は
何よりも私を説得させただろう。



私は首を横に振った。





「ありがとうございます。」


「こちらこそこれからも
翔をよろしく頼むわよ♪」



私は涙を堪えながら
大きく頷いた。





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