Real Love...?

困惑×記憶






翌日、病院へ行くと昨日の男が
俯きながらどこかへ歩いていた。



………………………………………

あの人もあんな顔するんだ。

………………………………………



不思議に思った私は
男の後を追った。



すると男がある部屋に
入っていくのが見えた。




………………………………………

誰かのお見舞いかな…?

………………………………………



少し開いた隙間から中を覗くと
男は一人の女の子と話していた。



「花梨(かりん)
来てやったぞ♪」


「お兄ちゃん♪
毎日ありがとうね。」


「気にすんなよ♪」



男と話している女の子は
彼の妹の様だった。




昨日とは違う男の表情。


………………………………………

あの人もあんな風に笑うんだ。

………………………………………



私は引き返そうと階段の方へ
振り返ったときだった。




「君っ!」


後ろから声が聞こえ
私は足を止めた。



「君、昨日の
強気な子だよね?」



振り返ると昨日の
男が立っていた。



「俺に会いに来てくれたの?」


「違います!
私、貴方にムカついてますから」


「昨日のこと?
だって君が可愛いからつい♪」


「私、軽い人
苦手なんです!じゃぁ」


「待ってよ♪

俺、君のこと絶対落とすから!」






私は相手にせず
その場を立ち去った。





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