Real Love...?
コンコン
部屋に入ると
翔くんの姿がなかった。
「トイレかな…?」
私は荷物を置きカーテンを開け
外の景色を眺めていた。
ふと下に目をやると
昨日の男が立っていた。
「何でっ?」
男は手を振っていた。
私は慌ててカーテンを閉めると
花瓶を持って水道へと向かった。
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あの人、何してたんだろ…。
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俯きながら考えていると
どこからか声が聞こえてきた。
「あなたケガしてるの?」
「あぁ。
バイクにぶつかったんだ。」
自動販売機の方へ近づくと
翔くんが誰かと話していた。
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あの子、さっきの………。
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「それって大丈夫なの?」
「あぁ。
もう回復したから。」
「ふ〜ん。
私、神崎花梨!
あなたの名前は?」
「中嶋翔だけど。」
「じゃぁ翔くんだね!」
「は?馴れ馴れしいぞ。」
「いいじゃん♪
それより翔くんは何歳?」
「お前に教える理由ねぇだろ」
「私、お前じゃなくて
神崎花梨だからっ!
ちゃんと名前で呼んでよ。」
「わかったよ。
俺は18歳だよ花梨。」
「やっと花梨って
呼んでくれたねっ♪」
仲良く話す二人はまるで
出会った頃の私たちの様だった。
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