Real Love...?
「…じゃない。」
「…春?」
「無理なんかじゃない。
翔くんは守ってくれた。
私のことわからなくても
ちゃんと守ってくれたの。」
驚いた様子の美玲と和也さん。
その隣で洋平は
申し訳なさそうに言った。
「春、ごめん。
無責任なこと言ってごめんな」
初めて見せる洋平の態度。
洋平は悪い人じゃないんだ。
私はこの時そう思った。
「私こそごめん。
もうこの話やめよ……」
すると再びドアが開いた。
「翔くん、お帰…」
「何でそいつがいるんだよ。」
「私が悪いの。
美玲と和也さんは悪くないの」
「連れてくるやつ考えろよ。」
「この前はどうも♪
春は悪くないよ。
俺が春に会いたくて来たんだ。」
「そぉーか。
なら二人でどっか行けよ。」
「翔っ!そんな言い方…」
「美玲!大丈夫だから。
翔くん勝手なことしてごめん。」
「お前、美玲の親友だろ?
俺と関係ないならもう来んなよ。
お前男いたんだな。
この前は邪魔して悪かったな」
「ちがっ……」
私の目から大粒の涙が溢れた。
「翔くん、ごめん……」
私はそれだけ言うと
その場を走り去った。
「春待って!」
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