Real Love...?

困惑×追憶






キーンコーンカーンコーン




チャイムが鳴ると
急いで病院へと向かった。



* * * * * * * * * * * * * * *





ガラガラッ



「翔くんっ♪」



勢いよく入ったものの
部屋の中には誰も居なかった。



翔くんどこ行ったんだろう…。




部屋を出ると
トイレの方へと向かった。




「翔くんトイレかな…?」




独り言を呟きながら歩いていると
自販機の方から声が聞こえた。




「へぇ〜そうなんだ。
じゃぁ今は何も覚えてないんだ」


「まぁそうだな。」





覗き込むとそこには
翔くんと女の子が話していた。



あの子どこかで…



見覚えのある顔に
頭を悩ませていると
誰かが私に話しかけた。




「春来てくれたのか?」



急な翔くんの言葉に
私は慌てて言葉を返す。


「えっ?あぁ…うん。」


「こんにちは♪
翔の彼女さんですか?」



可愛い顔の女の子が笑顔で言うと
翔くんが慌てた様子で言った。


「ばかっ
そんなんじゃねぇよ!
俺らはその…友達だよ。」



顔を赤く染める翔くんを
私は横目で笑っていた。



「なんだぁ
彼女さんじゃないんだ♪

私は神崎花梨です!
いつもここにいるんで
いつでも遊びに来て下さいね♪」




私はその名を聞くと
悩んでいた頭の中が
きれいに整頓されていった。





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