Real Love...?
「お前もそんなこと言いながら
ずいぶん馴れ馴れしいなっ♪」
洋平の言葉は
間違いではなかった。
咄嗟に手を引かれた私は
翔くんの胸にもたれかかり
肩には翔くんの手が乗っていた。
私たちは慌てて離れると
お互いに俯いていた。
「まぁ今から俺は春と
遊ぶから邪魔すんなよ♪」
喧嘩を売るように言う洋平。
それを睨みつける翔くん。
私はこの二人の間で
ただ俯いているだけだった。
「もう二人とも何怒ってんの?
翔っ、早く検診行かないとっ!」
「あぁ。
じゃぁな春。」
「うん。また明日ね♪」
そして翔くんと
花梨ちゃんは歩いていった。
「洋平はもう帰るの?」
「うん。
ちょっと用事があるからな♪」
「そっか!
じゃぁまたね♪」
そして私たちも病院を後にした。
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