Real Love...?





私は学校が終わると
毎日病院へ通っていた。




ガラガラッ


「翔くんまたいない…。」



自販機へと近づくにつれて
翔くんとあの子の声が近づく。




この頃から私は
少し不安を感じていた。






「翔は好きな人いるの?」


「何でお前に
言わなきゃいけないんだよ」


「いるんだぁ♪
それってどんな人なの?」


「誰もいるなんて
言ってねぇだろ!

お前ちょっとは黙れないのかよ」


「だって翔と話してると
すっごく楽しいんだもん♪」




仲の良い二人。


見ているだけでわかった。




花梨ちゃんが
翔くんに対する気持ち。



たぶんそれは私と同じ。





羨ましかった。



私には花梨ちゃんみたいに
素直な気持ちを言えない。



私にできないことを
できる花梨ちゃん。





頭の中は複雑な感情で入り混じり
ただ呆然と見ているだけだった。





この光景がこれから
私を苦しめるとは知らずに…





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