Real Love...?
気が立っている洋平。
私の腕に伝わる強い力。
「洋平…痛いよ離して…」
「うっせぇっ」
すると洋平の顔が近づいてきた。
その瞬間、
私は顔を背けた。
「やめて…離して…」
俯きながら言うと
洋平が私の顔を持ち上げ
顔を近づけてきた。
私はぎゅっと目をつぶった。
その時だった。
「やめろっ」
バシッ
目を開けるとそこには
翔くんの後ろ姿があった。
その向こうで倒れている洋平。
「春の気持ち考えろよっ
そんな無理矢理
自分のものにして
お前は幸なのか?
俺の大事な人を
傷つけるやつは
たとえ身内でも
俺が絶対許さねぇっ
お前、もう春に近づくな。」
翔くんは真剣な表情で言った。
洋平は立ち上がると
少し微笑みながら言った。
「それを早く言えよ♪」
奇妙に微笑む洋平。
「はぁ?」
「お前ほんと鈍感だな♪
俺は大事な人に無理矢理
キスしたりする男じゃねぇよ♪」
微笑みながら言う洋平。
私たちは訳がわからなかった。
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