Real Love...?






「春……」



翔くんはいつもよりも強く
私のことを抱きしめた。




「翔くん…頭痛くないの?」



何が起こっているかわからず
頭の中は複雑に入り組んでいた。
















「春…ずっと傍に
居てくれてたんだな。」





状況がつかめず驚いていた私。



まさかとは思っていた。


こんな形で大事な人が
私の元に帰ってくるなんて……






「翔くん…もしかして……。」





半信半疑な自分の心。


翔くんの口からは
思いもよらぬ言葉が返ってきた。
















「あぁ…思い出した。




俺の大事な人は
春以外に考えられねぇ。」

















この言葉を聞いたとき
雲っていた心の空は
瞬く間に快晴へと変わった。




















「春…俺と結婚してくれ。」




「…私なんかでいいの?」


堪える涙は滝の様に溢れ出した。











「…当たり前だ。

俺が命をかけて守った女だぞ。」




「…翔くん。うっ…。」






涙は止まらず口に手を押さえ
声を殺して涙を流した。








「…もう泣くな。」




翔くんは私の頬に
流れる涙を拭き取ると
ぎゅっと抱きしめてくれた。






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