Real Love...?





昼休みになりご飯を食べていると
廊下がざわざわしていた。





「春、廊下すごい人だね。」



「本当だね。
何かあったのかな?」



「春っておバカさん?」



「えっ……?」



「あれ、たぶん三年生だよ!」



「三年生?どうしてわかるの?」



「八木先輩のファンだよ!
先輩の彼女の春が
どんな子か見に来てるんだよ!」



「えっ…?そうなの……?」



「春は本当に天然だね♪」

「天然じゃないよ〜!」




………………………………………

先輩はかっこいいし
モテるもんね……。

でも三年生なんて
なんか怖いなぁ……。

………………………………………







すると、廊下から
甲高い声が響いた。





「キャーッ真一様よっ!」
「かっこいいー!!」

「キャーキャー!」





すると先輩が教室へ入ってきた。





「先輩っ♪」


「春っ♪屋上行こっ!」


「はい♪」






先輩と教室を出ようとすると
周りから冷たい視線を感じた。







………………………………………

怖い………。
出れないよ。

………………………………………




私が俯いていると先輩は
腕を引いて私の肩を抱き寄せた。






「俺、彼女いるから
みんな邪魔しないでね♪」



先輩が歩くと道を開けるように
みんなが道の端へ寄った。








そして私たちは屋上へ向かった。





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