Real Love...?
どれだけの時間、
どれだけの涙を流しただろう。
それでも翔くんは
私のそばに居てくれた。
「俺の家くるか?」
私は何も言わず
首を一度だけ縦に振った。
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黒で統一された綺麗な部屋。
私は座り込んで
ぼーっとしていた。
「春、大丈夫か?」
我に返ると、私は頷いた。
「何かあったのか…?」
そして私は全てを話した。
和也さんのキス。
過去との繋がり。
悲しみ、苦しみ、屈辱……。
話し始めるとまた涙が溢れた。
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